認定認定看護師・特定看護師
#01 クリティカルケア認定看護師
ICU開設と認定看護師への挑戦を通じて見えてきた、
看護の本質
看護師長/ICU・HCU勤務/24年目(既卒入職)
町田市民病院に転職した理由を教えてください
オールマイティな能力を習得したくて、新人の時から大学病院の救命救急看護に従事しました。
数年間の経験を積んだ後、その経験を活かしたいと思い、ICU(集中治療室)開設のタイミングで当院に転職しました。
数年間の経験を積んだ後、その経験を活かしたいと思い、ICU(集中治療室)開設のタイミングで当院に転職しました。
実際に働いてみてどうでしたか?
ICU開設後は近隣病院のICUや救命センターで研修を積んだスタッフと共にとにかく必死で頑張りました。
ICU経験者がいない中でしたが、お互いを認め合いながら切磋琢磨できるメンバーでしたので、大変ながらも楽しく日々の課題に向き合うことができました。メンバーの人柄が良く、公私共に助けられることが多くありました。
ICU経験者がいない中でしたが、お互いを認め合いながら切磋琢磨できるメンバーでしたので、大変ながらも楽しく日々の課題に向き合うことができました。メンバーの人柄が良く、公私共に助けられることが多くありました。
認定看護師資格を取得したきっかけを教えてください
特定集中治療室加算も取れるようになり、ICUの運用が軌道に乗った頃、ふと「自分の成長が止まっているのではないか」と思うようになりました。そこで、今一度自分の知識や技術が世の中の水準に達しているのか、考えていることは正しいのかということを知りたくなり、集中ケア認定看護師※を目指すことにしました。
当時はまだインターネットも普及しておらず、情報源も限られていたので、最新の情報を知ることができるとワクワクした気持ちで受験しました。
※2020年度から救急看護分野と集中ケア分野が統合された「クリティカルケア認定看護師」に名称変更
当時はまだインターネットも普及しておらず、情報源も限られていたので、最新の情報を知ることができるとワクワクした気持ちで受験しました。
※2020年度から救急看護分野と集中ケア分野が統合された「クリティカルケア認定看護師」に名称変更
特定行為研修を受講したきっかけを教えてください
ICUで重症患者さんを見る中で、タイムリーな看護でより早く患者さんの苦痛を取りたいと思ったことがきっかけです。
外来や手術などで多忙な医師に代わってできることがあるのではないかと思い、救急集中治療領域の特定行為研修を受講しました。研修修了後は、治療計画を立てる医師の視点を教わったことで見方が変わり、それを看護師だけでなく他の職種とも共有することができるようになりました。特に人工呼吸器の設定変更や人工呼吸器からの離脱、鎮静剤の調整では患者さんの状態に合わせたタイムリーな対応につながっている実感があります。
外来や手術などで多忙な医師に代わってできることがあるのではないかと思い、救急集中治療領域の特定行為研修を受講しました。研修修了後は、治療計画を立てる医師の視点を教わったことで見方が変わり、それを看護師だけでなく他の職種とも共有することができるようになりました。特に人工呼吸器の設定変更や人工呼吸器からの離脱、鎮静剤の調整では患者さんの状態に合わせたタイムリーな対応につながっている実感があります。
資格を取得し、働き方や意識など変わった部分はありますか?
当初は認定看護師になれば最新の知識や技術のすべてがわかると思っていました。
実際には「自分自身の知識や技術が不足していること」、「今日の知識や情報は明日には古くなること」を実感し、学び続けることの大切さを自覚しました。また、認定看護師という看板を背負っていくための心構えや立ち居振る舞いについても考えるようになりました。
小さな子供を抱えながらの通学だったため、たくさんの人に助けてもらって成し遂げることができました。自分一人だけではできないことがあるという実体験も学びの一つとなりました。
実際には「自分自身の知識や技術が不足していること」、「今日の知識や情報は明日には古くなること」を実感し、学び続けることの大切さを自覚しました。また、認定看護師という看板を背負っていくための心構えや立ち居振る舞いについても考えるようになりました。
小さな子供を抱えながらの通学だったため、たくさんの人に助けてもらって成し遂げることができました。自分一人だけではできないことがあるという実体験も学びの一つとなりました。
看護師として大切にしていることは何ですか?
患者が期待する治療効果が最短期間で最大限発揮できるように心身のコンディションを整えることは看護の重要な役割であると考えています。呼吸、循環、代謝、リハビリ、精神面など多角的な視点でアセスメントし、常に前向きな姿勢でタイムリーなケアができるように日々心がけています。
将来の夢や目標について教えてください
現在はICUとHCU(高度治療室)の師長を兼任しながら、RST(呼吸ケアチーム)、RRT(院内迅速対応チーム)、NST(栄養サポートチーム)の活動に参画しています。どれも患者にとってより良い医療を実現するためには欠かせません。そんな思いに共感してくれるスタッフが集い、一緒に活動していくことができたら嬉しいと思っています。
ICUとHCUの連携により重症者の受け入れを円滑に行いながら、日々ラウンドし、総合的な視点で患者さんをサポートしていくことが夢です。
ICUとHCUの連携により重症者の受け入れを円滑に行いながら、日々ラウンドし、総合的な視点で患者さんをサポートしていくことが夢です。
“未来の後輩たち”へのメッセージをお願いします!
尊い人命に係わる看護は奥が深く、本当にやりがいのある仕事です。常に使命感を持ち、どんな状況下でも前向きな姿勢でチャレンジできる。そんな看護師が自然と集まったら良いなぁと思っています。「タイムリーな看護で今日より明日を良くしたい!」、同じ思いをもって一緒に頑張っていきましょう!
#02 特定認定看護師(認知症看護分野)
地域に貢献する特定認定看護師としての歩み
東棟7階勤務/10年目(既卒入職)
町田市民病院に転職した理由を教えてください
大学病院や民間病院で経験を積み、町田市民病院に来たのは10年ほど前。結婚して、子どもが生まれたこともあり「福利厚生がしっかりしていて、末長く安心して働ける環境」を求めて転職を決めました。
以前勤めていた病院では、なかなか休みが取れなかったり、帰宅時間が遅くなることもあり、将来的に不安になる要素が少しだけありました。
以前勤めていた病院では、なかなか休みが取れなかったり、帰宅時間が遅くなることもあり、将来的に不安になる要素が少しだけありました。
実際に働いてみてどうでしたか?
病院全体の雰囲気の良さは、今まで勤めてきた病院の中で一番だと感じています。あと、経験豊富なベテラン看護師が多いので、高度な知識やスキルを共有でき、それが自分のスキルアップにつながるとやりがいを感じています。
認知症認定看護師資格を取得したきっかけを教えてください
認知症看護認定看護師は2019年に取得しました。当時の上司に認知症看護認定看護師に「挑戦してみないか?」と声を掛けてもらったのがきっかけでした。看護師になる前は、介護福祉士として働いていたこともあったので、もともと認知症看護に興味があったことも後押しとなりましたね。
認知症看護分野の特定行為研修は、当院で受講することができるため、薬の専門知識を学びたいという思いから、認定看護師の時と同様に働きながら勉強することができました。
認知症看護分野の特定行為研修は、当院で受講することができるため、薬の専門知識を学びたいという思いから、認定看護師の時と同様に働きながら勉強することができました。
資格を取得し、働き方や意識など変わった部分はありますか?
所属する病棟以外のところでも横断的にケアをする機会が増え、その分、病院での人脈が広がりました。
特定認定看護師としては、まずは薬に頼らず、コミュニケーションや療養環境に創意工夫をすることが大切です。入院が必要な認知症の方が、安心して過ごせたと確認できた時は、とても嬉しく思います。しかし、認知症の方の混乱が続いた場合は、薬に頼ることもありました。そこで、特定行為研修を修了したことにより、薬に関して医師と話し合う機会も増え、薬を調節したときに、医師から「助かってるよ」と声を掛けてもらうこともあり、やりがいを感じています。
特定認定看護師としては、まずは薬に頼らず、コミュニケーションや療養環境に創意工夫をすることが大切です。入院が必要な認知症の方が、安心して過ごせたと確認できた時は、とても嬉しく思います。しかし、認知症の方の混乱が続いた場合は、薬に頼ることもありました。そこで、特定行為研修を修了したことにより、薬に関して医師と話し合う機会も増え、薬を調節したときに、医師から「助かってるよ」と声を掛けてもらうこともあり、やりがいを感じています。
これまでの活動の中で、嬉しかったエピソードはありますか?
ちょっとした環境の変化によって、混乱したり、必要な処置を拒んだりするといったケースが少なくありません。ただ、それには必ず何かしらの理由があるんですよね。
私の場合はいつも“なぞなぞ”のように捉えているのですが、患者さんの行動や言動を注意深く読み取って、「どうしてそうなっているのか?」「なぜそう思ってしまうのか?」といったヒントをひとつひとつ紡ぎ上げ、最適なアプローチを推測していきます。その推測が患者さんの思いと合致すると、驚くほど状況が良くなったりするんです。
そうやって“なぞなぞ”が上手く解けた時に「特定認定看護師を取得し、その知識や技術を生かせて良かったな」と達成感を感じますね。
私の場合はいつも“なぞなぞ”のように捉えているのですが、患者さんの行動や言動を注意深く読み取って、「どうしてそうなっているのか?」「なぜそう思ってしまうのか?」といったヒントをひとつひとつ紡ぎ上げ、最適なアプローチを推測していきます。その推測が患者さんの思いと合致すると、驚くほど状況が良くなったりするんです。
そうやって“なぞなぞ”が上手く解けた時に「特定認定看護師を取得し、その知識や技術を生かせて良かったな」と達成感を感じますね。
将来の夢や目標について教えてください
認知症看護の分野はますます需要が増えていきます。今後は学んできた専門分野を一層、地域医療に活かせるよう努めていきたいと思っています。
同時に、他のスタッフにも知識やスキルをしっかり伝授していけるような指導の面にも注力していきたいですね。そして、もっと認知症の患者さんが安心できる環境を、共に働く仲間と一緒に作り上げていきたいです。
同時に、他のスタッフにも知識やスキルをしっかり伝授していけるような指導の面にも注力していきたいですね。そして、もっと認知症の患者さんが安心できる環境を、共に働く仲間と一緒に作り上げていきたいです。
“未来の後輩たち”へのメッセージをお願いします!
「患者さんを看護したい」という熱い気持ちを持っている方なら大歓迎です!
知識や経験は自然と吸収できる病院だと思いますし、教育体制や先輩方のフォローなどもしっかり整っています。もちろん、認知症看護に悩んだときは、私がいつでも駆けつけます。
また、新人看護師の意見もしっかり尊重し、良いものであればどんどん取り入れていくという柔軟性も備わっていると思います。
意欲さえあれば、理想の看護師として成長し続けていける環境だと思いますよ。
知識や経験は自然と吸収できる病院だと思いますし、教育体制や先輩方のフォローなどもしっかり整っています。もちろん、認知症看護に悩んだときは、私がいつでも駆けつけます。
また、新人看護師の意見もしっかり尊重し、良いものであればどんどん取り入れていくという柔軟性も備わっていると思います。
意欲さえあれば、理想の看護師として成長し続けていける環境だと思いますよ。